自分の本心に向き合うこと 自分にあった環境を選ぶこと|適応障害・身体表現性障害
自分の本心に向き合うこと 自分にあった環境を選ぶこと|適応障害・身体表現性障害
当院を受診される方の診断として多いのが適応障害と身体表現性障害です。
適応障害はストレスを適切に処理できずに反応を起こし、不安・抑うつなどの症状が主として見られるものです。
当院受診者は、過重労働や人間関係がストレスの原因であることがほとんどです。
そういう患者さんに「あなたは本当はどうしたいのですか?」と尋ねると、「辞めたい」「異動したい」「休みたい」などと答えられる人は少なく、「自分ではどうすればいいのか分からない」と答える方が大半を占めます。
適応障害になる方は、ぎりぎりまで「自分が頑張ってこの状況を乗り越えるしかない」と誰にも相談しないで無理をしていることが多く、受診する頃には疲れきってしまっています。
自分では決められないという「自己決定ができない状態」となっているのです。こういう場合は、一旦休ませて、自己決定できる状態へ回復させることが早道です。結局、自分が押さえつけてきた本心を確認し、それに従って、ストレスを減らすための対処をすることが治療になります。
逆に、早いうちから周囲に不満をもらし、「異動させて欲しい」と遠慮なく(?)言ってはばからないタイプは、未熟なパーソナリティや偏ったパーソナリティの方が多い印象があります。
この場合は、周囲の人は「適応できないのはおまえ自身のせいだ」と思うのですが、それでも、できるだけ本人の適性に合った環境にしてあげる方がうまく行きます。
自分の弱点を克服して、環境に適応するのは、パーソナリティに問題のある方には特に難しいからです。ただし、何度も同じことを繰り返すような場合はそうはいかないので簡単ではありません。
本人に自分の問題を自覚して自分自身を変えてもらわなければなりません。これは「言うは易し行うは難し」ですが。
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