Year: 2018年

  • 患者さんの成長に関われること

     本当に時々でしかないのですが、治療を終えた患者さんから、嬉しい手紙を頂けることがあります。  メンタル不調に陥るということは、非常にしんどい、嫌な体験である一方で、それをきっかけに自分を見つめ直したり、さらに成長するこ […]

  • 気持ちを話せない悪循環から抜け出す

     今回は、水島広子先生の対人関係療法の著書を引用しながら、「気持ちを話せない悪循環から抜け出す」というテーマでお届けします。  頭痛、腹痛、下痢、動機、めまい、過食、拒食など・・・身体的には異常がないにも関わら […]

  • 印象に残ったケース

     私は「うつ病」という診断を非常に狭くとる医者です。DSMの大うつ病エピソードを一見満たしていても、「食事がおいしい」とか「もしも今の環境を変えることができれば、〇〇する自信がある」とか「自分のセールスポイントそれ自体は […]

  • 気分安定薬(2)

    前回は双極性障害の治療薬である気分安定薬について書きました。今回はそれらの副作用についてです。 炭酸リチウム(リーマス)は、通常使用量では眠気やふらつきなどはほとんど生じません。その意味では飲みやすい薬です。比較的良く見 […]

  • 気分安定薬(1)

     躁うつ病というのは、自信に満ちて活動的になる躁状態とその逆のうつ状態を繰り返す病気です。現在は正しくは双極性障害といいます。躁とうつの両極の間を気分が波のように変動するわけです。この気分の波の振幅を抑えるのが […]

  • 精神科医のよろず相談?

     精神科医というと人の心が分かるとか悩み事の解決が出来るとか、そういうイメージがあるのかもしれません。実際、失恋・不倫・夫婦不和・借金問題・セクハラ・パワハラ・・・など、さまざまな問題が診察室に持ち込まれます。 […]

  • 職務変更(昇格・配転・異動)に伴うストレス

    まずは事例から <ケース1> 入社12年目のAさん(34歳、女性)。きっちりと仕事をこなす態度が評価され、工場内のチームリーダーに抜擢された。リーダーという役割に不安を覚えたAさんは、異動先の上司に相談したが、「そんなに […]

  • 薬物療法について 抗不安薬

    抗不安薬について。抗不安薬は、その名のとおり、不安・緊張を抑える薬です。代表的なものにベンゾジアゼピン系薬物(BZP)があります。その他、作用機序がBZPと異なるものとして、セロトニン1A作動薬のセディール、抗ヒスタミン […]

  • 治療に使われる薬物について 抗うつ薬

    何回かに分けて、精神的な不調に用いられる薬について書こうと思います。 今回は抗うつ薬についてです。抗うつ薬は、うつ病に使われるのはもちろんですが、他にもパニック症(パニック障害)、強迫症(強迫性障害)、社交不安症(社交不 […]

  • ただ話を聞く医者が良い医者か?

    「前の病院では医者が話を聞いてくれなかったから・・・」という理由で当院を受診される患者さんが結構います。そういった患者さんたちが、一方的にすごく喋る人たちかというと、全くそうではありません。どうやら、きちんと問診をしてく […]

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